南海トラフ巨大地震が、もうくる理由を分かりやすく説明。

南海トラフ巨大地震が、もうくる理由を分かりやすく説明。

東北大震災の後に「南海トラフ巨大地震」の事を調べて地震のサイトを作ったことがあります。なぜ南海トラフはいつきてもおかしくないと言われているのか、実際にきた時には何処に被害が及ぶのかなどを調べました。南海トラフ地震はについて調べた結果、約100~150年の間隔で繰り返し発生していました。理由を分かりやすく説明します。

こんにちは!りょうたろです。
日頃感じたことや思ったことを書いています。気になった記事があったら読んでみてください。d(^^*)

もくじ

南海トラフ巨大地震が、もうくる理由を分かりやすく説明。

南海トラフ巨大地震、いつかくるってずっと言われてるよね。。

あーる君コアラ

範囲が広いみたいでとても怖いわ~

あーる子コアラ

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過去の南海トラフ地震を振り返って紹介します。

前回最後の南海トラフ地震と言われているのが、昭和東南海地震(1944年)昭和南海地震(1946年)。それら発生してから78年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生確率が高まってきています。

  • 1946年 昭和南海地震
  • 1944年 昭和東南海地震
  • 1854年 安政地震(あんせい)
  • 1707年 宝永地震(ほうえい)
  • 1605年(慶長9年12月16日)けいちょう
  • 1498年 明応地震(めいおう)
  • 1361年 正平(康安)地震(こうあん)
  • 1099年(承徳3年1月24日)しょうとく
  • 1096年 永長地震(えいちょう)
  • 887年 仁和地震(にんな、にんわ)
  • 684年 白鳳地震(天武地震)はくほう(てんむ)

上記が、歴史上に記録されている「南海トラフ地震」となります。
ではどんな地震だったのか詳しく振り返っていきます。

南海トラフ地震を分かりやすく動画にて説明。

今回の内容は、動画でも説明しています。ご視聴下さい。

1946年 昭和地震。

九州から房総半島南部(千葉県)にかけての太平洋岸に津波があり、

四国と紀伊半島では4~6mに達した。

主に九州から近畿までの西日本で被害あり、死者1330人、家屋の全壊は約1万2千棟・半壊約2万3千棟・流失約1500棟・焼失約2600棟と記録されている。中国・四国・中部・九州の計12県で震度5を観測したそうです。

これより、約2年前の昭和東南海地震との時間差連動と見られ、合わせ「昭和地震」と呼ばれることがあるようです。

1944年 昭和地震。

紀伊半島から伊豆半島にかけての沿岸に津波があり、

紀伊半島東岸で6~9mに達したそうです。

被害は東海地方が中心となり、死者・行方不明者1223人、住家全壊約1万8千棟・半壊約3万7千棟・流失約3千棟と記録されている。このころは戦時中だったために当時は詳細不明で、後になってから被害状況が分析されているそうです。

御前崎市、津市で震度6、中部・近畿の計8県で震度5を観測していたとのこと。

1854年 安政地震(あんせい) 12月24日。

九州東部から四国、中国地方、近畿地方西部までの地域で震度5弱以上、高知、徳島、兵庫、和歌山の沿岸部で震度6弱以上。

九州東部から紀伊半島にかけて津波があり、

四国太平洋岸と紀伊半島南西岸で4~8mに達した。

高知県久礼で16m、和歌山県串本で15mなど高い津波の記録もあるようです。死者は数千人と推定されていて、余震は9年間もあったと記録されている。

32時間前の安政東海地震との時間差連動と見られ、合わせて「安政地震」と呼ばれているようです。 これらふたつの地震の他にも、安政の7年間には被害地震が続発したと記録があるそうです。

1854年 安政地震 12月23日。

東海道沖の巨大地震。各地の推定震度は、近畿地方と中部地方の大部分及び関東地方の一部で震度5弱以上。志摩半島、中部地方内陸部、駿河湾で震度6弱以上、遠州灘沿岸では震度7の可能性があったそうです。

四国東部から房総半島にかけて津波があり、特に潮岬から渥美半島までの地域では

昭和東南海地震の2倍近い高さで、三重県では津波が10mに達したところがあったそうです。

家屋の倒壊・焼失3万軒、死者3千人と推定されているようです。32時間後の安政南海地震と合わせて安政地震と呼ばれるようになったそうです。

1707年 宝永地震 (ほうえい)。

この宝永地震については南海トラフのほぼ全域が震源域と推定されているようで、東海道沖と南海道沖の巨大地震が同時に発生したとされているようです。

詳細には色んな説が含まれているようですが、九州東岸の津波が高かったこと、4東海道、伊勢湾岸、紀伊半島を中心に、九州から東海北陸までの広範囲で揺れによる家屋倒壊などの被害。

津波は土佐市青龍寺の参道の標高25mの地点に達するなど、

九州から伊豆までの太平洋岸と大阪湾・伊予灘で津波被害。

死者2万人余、倒壊家屋6万戸余。高知で地盤沈下、室戸岬や串本などで地面が高くもりあがるなどが見られたほか、マグニチュード9以上の可能性も指摘されているようです。

1605年(慶長9年12月16日)けいちょう

八丈島(はちじょうじま)、浜名湖(はまなこ)、紀伊西岸(きいせいがん)、阿波(あわ)、土佐(とさ)の各地で津波による家屋流出や死者が記録されているようです。

外房や九州南部でも津波被害があった可能性があるとされており、地震調査委員会のまとめによると、この地震の他にも、慶長の約20年間には被害地震が多発したようです。

1498年 明応地震(めいおう)

南海道沖の地震の同時発生の可能性が高いとしており、紀伊から房総までの沿岸と甲斐(かい)で揺れが大きく、熊野本宮の社殿倒壊も記録されているようです。

揺れによる被害は比較的軽かったともされているけれども、一方津波被害は大きく、伊勢・志摩で死者1万人、駿河(するが)記録によれば死者2万6千人など、紀伊から房総にかけての広い地域に津波が達したとされています。

京都では余震が2カ月近く続いたという記録もあり、この津波により浜名湖が海と繋がったとされているようです。関東では津波被害が大きい一方、四国や九州では津波記録がなく詳細は不明のようです。

1361年 正平(康安)地震(こうあん)

『太平記』たいへいきの記録は南海道沖の巨大地震を示唆(しさ)するものである。

摂津四天王寺の金堂転倒し、圧死5人。摂津・阿波・土佐で津波被害があり、特に阿波の雪(由岐)湊で1700戸が流失、死者60人余り。同時期に東南海地震が発生したとされるおり、前後して多数の地震記録が残っているようです。

6月16日~8月24日の間に約10回は地震が起きているようです。この中の7月24日(8月1日)の地震が東海道沖の地震であった可能性があるとされているようです。

1099年(承徳3年1月24日)永長・康和地震

大和の興福寺(こうふくじ)で門や回廊(かいろう)に被害があり、摂津(せっつ)の天王寺でも被害があったようです。

土佐で田畑約10km2が水没したという記録から、水没は津波の可能性があるとされているようです。

ここでも、2年2カ月前の永長地震との時間差連動と考えて、合わせて永長・康和(こうわ)地震と呼ばれる。本地震は南海道沖の地震では無く畿内の地震だったそうです。

1096年 永長地震 (えいちょう)

東海道沖の巨大地震と推定。皇居の大極殿に被害があり、東大寺の巨大な鐘が落下、近江の瀬田の唐橋(からはし)が落ちた。津波により駿河(するが)で民家、社寺400余が流失。伊勢でも津波被害があった。2年2カ月後の康和地震との時間差連動として永長・康和地震と呼ばれている

887年 仁和地震(にんな、にんわ)

『日本三代実録』の記録にある、南海道沖の巨大地震を示唆(しさ)しているようで、 同時期に東海道沖でも地震が発生したと推定されているようです。

五畿七道(ごきしちどう)諸国、京都で民家、官舎(かんしゃ)の倒壊による圧死者多数。特に摂津での被害が大きかった。余震が1か月程度記録されている。との地震があったという記録は残っているようです。

684年 白鳳地震(天武地震)

『日本書紀』より、土佐の記録は南海道沖の巨大地震を示唆(しさ)しており、南海トラフほぼ全域が震源域の可能性がある。

諸国で山崩れ、家屋、社寺の倒壊多数。津波の襲来後、土佐で船が多数沈没、田畑約12平方キロメートルが沈下し海となったと記録されている。地震の前後に伊予温泉や紀伊(きい)の牟婁温泉の湧出(ゆうしゅつ)が止まった記録がある。

歴史上の南海トラフ地震から見えてくること。

地震の前後に温泉がでなくなるなども記録にあるので、地震前だと地震の予兆にもなるのでしょうか。このように過去の南海トラフに関係する地震をみていくと、

100年~150年の間に地震が起きているという事実が確認できると思います。

一番近い南海トラフは説明した通り「1946年の昭和地震」となります。現在2024年の令和6年、2024-1946=78ということで78年となります。1944年にもおきているので前回の南海トラフ地震から80年経過していることにもなります。

今後、南海トラフ地震が起きる可能性。

南海トラフ地震

その理由から、国の地震調査委員会の研究によると、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が今後30年で起きる確率は、70~80%とされているようです。平均発生間隔が88.2年というデータもあることから、いつ発生してもおかしくない状況と言えます。

地震が起きたそのとき、防災本から分かりやすく説明!

南海トラフ地震以外にも東京の「首都直下型地震」やその他の地域でも、地震に備える意識を持たないけない地域があると思います。なので地震が突然来たらどう対応するのがいいのか?防災の本からまとめた知識の動画を作りましたのでご視聴下さい。

まとめ

歴史的に、南海トラフ地震が何度も起きていますが、昔と現代が違う内容として圧倒的に地震に対する予備知識や対応できる情報量が違うと思います。昔の人は予備知識もなく突然震災に襲われることが多かったことでしょう。

現代はインターネットや動画などからも簡単に学んで自分を守る知識を習得することができます。南海トラフ地震が起きるのはかなり近づいていると感じますので、少しでも対応方法を学んでおきましょう。